短鎖脂肪酸を代謝して吸収する腸内フローラ どんな効果がある?

バランスのいい食事

短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)をご存知でしょうか。

これは腸内で細菌が代謝物として作られる物質の一つなのですが、僕たちにとってとても有用な物質です。

もちろん全てではないですが、腸内フローラを整えることで得られる効果とは、この短鎖脂肪酸のおかげでもあります。

では、「短鎖脂肪酸」とはどういったものなのか見ていきましょう。

短鎖脂肪酸とは

火、水、風

「短鎖脂肪酸」とは、炭素数が6個以下で繋がった脂質のことで、「酢酸・プロピオン酸・酪酸・イソ酪酸・乳酸・コハク酸・イソ吉草酸・吉草酸・カプロン酸」などの総称なんです。

そのなかでも「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」が主に、僕たちの腸内で作られる短鎖脂肪酸です。

 

短鎖脂肪酸は脂質です。

なので太ると思ってしまいがちですが、それは違います。

短鎖脂肪酸は、6個以下という少ない炭素が鎖のようにつながった脂質です。

6個以下と少ないためとても分解されやすく、エネルギーとして使用されやすいのです。

その為に脂肪として蓄積されることがないんですね。

 

では短鎖脂肪酸が僕たちの腸内で作られるとどういった効果が得られるのでしょう。

短鎖脂肪酸の効果

短鎖脂肪酸には色んな有用な効果が期待できます。

特に注目されているのがダイエット効果でしょうか。

他にも、糖尿病・アレルギー予防・腸のバリア・ガンといったあらゆることに関係しています。

天然のやせ薬でダイエット効果

ダイエット前と後

天然のやせ薬とも呼ばれる「短鎖脂肪酸」が腸内で作られて、血管に吸収されます。

そして血液と一緒に身体中に流れていきます。

 

肥満になるメカニズムは脂肪細胞が、エネルギーとして使われずに余った脂肪を細胞内に蓄積させ肥大化することでおきます。

それを防いでくれるのが、血液と一緒に身体中にめぐってきた短鎖脂肪酸なんです。

 

脂肪細胞には、短鎖脂肪酸を感知するセンサー(受容体)が備わっています。

そして血液中に短鎖脂肪酸を見つけると、脂肪細胞は余分な脂肪を蓄えることをストップさせます。

つまり肥満になることを辞めるんです。

 

「やせ菌」「デブ菌」というのを聞いたことないでしょうか。

この短鎖脂肪酸のダイエット効果がそのことなんです。

 

バクテロイデス門という腸内細菌が腸内フローラに棲みついています。

この菌が痩せてる人には多くいて、太ってる人には少なくなってるんですね。

そしてバクテロイデス門などが代謝物として作ってるのが「短鎖脂肪酸」だったのです。

短鎖脂肪酸を作り出してくれる菌はバクテロイデス門が主に語られることが多いですが、短鎖脂肪酸を作り出す菌は他にも色々います。

 

ダイエット効果という点で、短鎖脂肪酸はもう一つ効果を発揮します。

交感神経にも短鎖脂肪酸を感知するセンサーが備わっていて、感知すると心拍数の増加や体温を上昇させます。

つまり全身の代謝を促進させる働きがあるんです。

エネルギーを燃焼しやすい身体にしてくれます。

お酢で痩せるのかどうか

このダイエット効果がある短鎖脂肪酸の種類は「酢酸」です。

酢酸とは「お酢」です。

ではお酢を飲めば同じような効果が得られるのかと言えば、「YES」です。

でもおすすめはされていません。

なぜなら、お酢を摂ることで口内が酸性に傾きます。

それは歯の表面を溶かしてしまうんです。

そう虫歯の原因です。

それにお酢を飲んでダイエット効果を得ても一時的。

継続するには飲み続けなくちゃいけないです。

そう考えると、腸内で短鎖脂肪酸を作りだして効果を得続けるほうがいいんですね。

 

糖尿病に直接的な効果が

梨体系とリンゴ体系

生活習慣病の代表と言えば「糖尿病」。

糖尿病にも短鎖脂肪酸は有効的な効果が認められています。

 

まず糖尿病の原因としてあげられるのは肥満です。

短鎖脂肪酸はダイエット効果があるので、肥満防止になり、糖尿病防止にもなるのですが、それとは別に糖尿病に対して効果があります。

 

短鎖脂肪酸は腸を刺激して「インクレチン」というホルモンを分泌させる効果がありました。

インクレチンとは、すい臓に働きかけてインスリンを分泌させる効果があり、糖尿病の治療としても使用されている物質なんです。

短鎖脂肪酸が腸内で沢山作られれば、その糖尿病に有効なインクレチンがたくさん分泌し、糖尿病の改善に繋がるということなんです。

 

アレルギー予防 免疫細胞の暴走を防ぐTレグ

T細胞

アレルギーも僕たちを悩ます病気ですよね。

花粉症何かはとても身近なアレルギー症状なんではないでしょうか。

僕も毎年悩まされます。

 

そもそもアレルギーとはどういった病気かというと、免疫細胞の暴走なんです。

本来は害のあるウイルスや病原菌を免疫細胞(白血球)が攻撃します。

でも、花粉など無害なものにまで免疫細胞が過剰に反応し攻撃を仕掛けてしまう暴走がアレルギーです。

リウマチや多発性硬化症なども同じようなメカニズムで起きる病気の一つです。

 

この免疫細胞の暴走を抑えてくれる細胞があります。

「制御性T細胞(Tレグ)」

実は、ウイルスなどに攻撃を仕掛ける「免疫細胞(T細胞)」とTレグは、元は同じ未熟な状態のT細胞なんです。

 

未熟なT細胞が「攻撃役のT細胞」と「なだめ役のTレグ」に別れるのですが、これに短鎖脂肪酸が関わってくるんです。

短鎖脂肪酸は成熟途中のT細胞に働きかけ、DNAのスイッチを切り替えてTレグに誘導するという効果が認められてるんです。

 

TレグにはT細胞の暴走をなだめる効果があるので、短鎖脂肪酸を増やすことでTレグが増えて、アレルギーを防ぐことが期待できるということなんですね。

漏れる腸にバリアを貼る

綺麗な腸内

糖尿病の患者の血液に生きた腸内細胞がいたそうです。

血液内に菌がいることはいいことではありません。

酷い場合は敗血症という病気になり、最悪死に至ることも・・・

 

健康な腸であれば、血液に菌が入ることはないのですが、糖尿病の人や腸の状態が悪い人は腸から血液に漏れ出してるってことなんです。

 

腸のバリア機能が低下しているんですね。

腸から菌が漏れるととても危険

腸から菌が漏れるようになると、糖尿病の悪化にも繋がりますし「動脈硬化」「ガン」にもなりやすくなってしまいます。

命に関わる重大なことです。

毒素や生きた菌が血液中に漏れるんです、通常はそこにあるはずのないものが漏れ出してきてるんです。

何となく良くないことは想像できますよね。

異物があれば、先ほども出てきた免疫細胞が攻撃を仕掛けます。

すると血管が炎症します。

全身が炎症です。

この炎症が動脈硬化やガンの原因なんです。

 

腸のバリア機能が低下して、漏れる腸になるのですが、その原因が短鎖脂肪酸の減少です。

腸壁は短鎖脂肪酸をエネルギー源としています。

ですので、腸内フローラのバランスが崩れて、短鎖脂肪酸の生産量が減ると腸壁の活力がなくなりバリア機能が低下してしまうんです。

糖尿病、動脈硬化、ガンに繋がる腸の漏れを防ぐには短鎖脂肪酸をたくさん作りだす腸内フローラに整えることが大事なんですね。

短鎖脂肪酸を代謝する方法

腸内の善玉菌、悪玉菌、日和見菌

ここまで短鎖脂肪酸がどういった効果をもたらしてくれるのかを紹介しました。

では、その短鎖脂肪酸を腸内で作り出してもらうにはどうしたらいいのか。

 

これは簡単です。

腸内フローラを整えてあげるんです。

 

では腸内フローラを整えてあげるには、善玉菌を悪玉菌よりも優勢な状態にしてあげることでした。

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「短鎖脂肪酸」は善玉菌や日和見菌の代謝物

食物繊維の多い野菜

「短鎖脂肪酸」は、先ほど述べたバクテロイデス門(日和見菌)やビフィズス菌・乳酸菌(善玉菌)の代謝物です。

 

日和見菌は善玉菌・悪玉菌どちらか優勢な方の味方になります。

ですので、善玉菌が優勢になるようなものを僕たちは摂取します。

 

そして善玉菌や日和見菌はなにを餌に「短鎖脂肪酸」を代謝してくれるかというと、

「水溶性食物繊維」

 

水溶性食物繊維を餌として善玉菌やバクテロイデス門に与えることで、その恩返しとして、あの有用な「短鎖脂肪酸」を作り出してくれるんです。

 

腸内フローラが整っていなければいけません、水溶性食物繊維を摂って、乳酸菌を摂って、オリゴ糖を摂れば腸内フローラが整います。

でもそれ以上に揚げ物やこってりしたものなど、身体に悪いとされるものを食べすぎては悪玉菌が増えてしまいます。

 

それでは水溶性食物繊維を食べても善玉菌に沢山の短鎖脂肪酸を作り出してもらうことはできません。

 

バランスのいい食生活というのが改めて大事なんだというのがわかると思います。

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